●南米の“ショコラトル”、中世ヨーロッパに渡り、板チョコレートになる● カカオが古来マヤ文明では不老不死の薬として飲まれていたことは前述の通りですが、その風習はアステカ文明にも受け継がれます。ヨーロッパにチョコレートをもたらしたのは、スペイン人フェルナンデス・コルテスです。 |
| 1519年、数百人の兵士を率いてアステカを訪れたコルテスは、アステカ文明の国王モンテスマに会います。不老長寿の薬として、黄金のカップで毎日“ショコラトル”を愛飲していたモンテスマは、コルテスをアステカ文明の神話に登場する白い神(ケツアルコアトル)と信じて敬い、彼にも“ショコラトル”をふるまいます。 |
| 1528年、コルテスはカカオをスペインに持ち帰り、国王カルロス一世に献上しました。砂糖を加え、バニラ、シナモンなども入れた甘い飲み物“チョコレート”として、マドリッドの宮廷でもてはやされました。これがチョコレートに砂糖が加えられた歴史的瞬間です。やはり、上層階級の飲み物でした。 |
| 1615年、スペイン王女アンヌ・ドートリッシュは、フランス国王ルイ13世に嫁ぐ際に、チョコレートコックを連れて行きます。こうして、チョコレートはたちまちフランスの宮廷貴族の間にも広まりました。 |
| 1640年代にはイタリア、オーストリア、ドイツへ、1650年代にはイギリスへ、1750年代にはスイスへ、1760年代にはアメリカへと伝わりました。 |
| 1828年、オランダ人バン・ホーテンが、カカオ豆からココアバターの一部を搾油する画期的な脱脂技術の開発に成功して特許を取得し、ココアパウダーを発明しました。この発明により、苦く、渋く、くどかったチョコレートの不満が解消され、一般大衆にも広まっていきます。 |
| 1850年頃になると、「食べるチョコレート」が発明されます。ココアに砂糖とココアバターを加えて成型したものでした。 |
| このように、食べ物としての歴史はわずか150年ちょっと。飲み物(しかも薬や健康飲料)としての歴史の方がずっと長く、現代の化学で分析しても、カカオ豆には、様々な栄養素がバランス良く含まれています。 |
| 2003年頃からは、セルライトに有効な成分として、ヨーロッパやアメリカなどで注目されています。 |